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【藤井聡】公共投資「現場の実情」

-藤井聡教授FBよりシェア-

一昨日,官邸で経済財政諮問会議が開催され,次年度予算の内容についての議論が,本格的に始められました.

下記報道は,その議論に関するものです(会議前に出されたものですが,実際の提言内容は,下記報道と一致するものです).

ご覧の様に,公共投資は,民需を阻害する,つまり,民間の経済活動を阻害する「可能性」があるので,その拡大は避けるべき,という趣旨の提言です.


無論,その「可能性」があることは間違いありません.が,それが「本当に起こっているかどうか」とは別次元です.それが本当に起こっているかどうかを知るためには「現場の実情」がどうなっているのかを知ることが必要です.

実際,次のような「事実」が有ることは,何人たりとも否定できません.

■今年の受注率は,去年の受注率より高い(=つまり円滑に公共事業が進んでいる)https://www.facebook.com/photo.php?fbid=563863303714617&set=a.236228089811475.38834.100002728571669&type=1&theater
■「資材の高騰」イメージが言われているが,実データを見るとそれは明確ではない.(=また,おってご紹介します)
■「人手不足」というが,(建設有効求人倍率を確認すると)少なくとも「西日本」では,倍率が格段に低く,必ずしも「全国」で人手不足が生じているとは考え難い.

・・・そもそも,これらは全て,裏付ける「データ」があるものばかりです.

それに加えて,公共建設事業の多くは「土木」(道路や堤防,等)ですが,民間建設事業事業の多くは「建築」(ビルの建設など)で,かつ,土木と建築では,技術者も職人も,別の方々が対応されているのが一般的です(一部,どちらもやる方もいますが,多くのケースでは,別々なのです).この一点を考えるだけでも,下記記事の「見出し」でいう「民需を阻害」という「民間議員の認識」が実際に起こっているか否かは,慎重に考える必要があると言わざるを得ないものと考えます.

もちろん公共事業が増えたからといって,民間の事業が阻害されるというケースが,「皆無」とは決して申しませんが,多くの国民,あるいはエコノミストが想像する程には全く存在していない,というのが,真実の姿ではないかと,わたしは考えます.(事実少なくとも筆者の経験では,こうした現場の実情はほとんど知られていない,というのが,実情です)

にも関わらず,こうした実情を顧慮せずに,「イメージ論」が先行する格好で議論が進められることが,万が一にでもあるとするなら,それは誠に遺憾なることであることに違いありません.(無論,少なくとも最終的には,そういう遺憾なることは必ず無くなるとものと信じおります)



公共投資拡大「民需を阻害」 諮問会議で民間議員が提言へ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS29H1S_Z20C14A9EE8000/

政府の経済財政諮問会議(議長・安倍晋三首相)の民間議員が10月1日に開く会合で示す政策提言が明らかになった。人手不足が深刻化し需給ギャップが縮小する現状では「公共投資の過度な拡大は、民需主導の成長を阻害する可能性がある」と指摘する。予算編成では公共投資を「優先度の高いものに重点化すべきだ」と要請する。

 同日の会議で伊藤元重東大教授ら…

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