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【藤井聡】「自民党若手国会議員らの会合での報道機関への言論を封じ問題」

-藤井聡教授FBよりシェア-

「メディア弾圧」と「メディア批判」は全く違うものですが、表面的には類似しています。とりわけ、公権力者側がメディアと対峙する時には、その線引きは必ずしも容易ではなくなってきます。

今回の「自民党若手国会議員らの会合での報道機関への言論を封じ問題」においては、その難しい問題が問われているように思います。過剰に、政治家のメディア批判を非難するのは、かえって逆言論封殺につながり、結果、マスメディアの暴走、という戦後日本を堕落させてきた最大の問題が助長されかねないからです。

ついてはそんな事にご関心の方は、少々長文ですが、下記、ご一読ください。
......

今回の件で、自民党は青年局長が更迭、三名が厳重注意という判断を下されたそうです。

そこで問題になった発言は、文字通り、公権力(政府)、あるいは、公権力に準ずる勢力(政党助成金を受け取っている政党)からの「圧力」を通して、言論を封じることを推奨するものでしたから、それは大いに問題だ、と自民党が判断した、という事を意味しています。

もちろん、これは橋下維新側からの当方に対する言論弾圧
http://satoshi-fujii.com/150504-4/
と同様の構造を持つ発言ですから、厳しく批判されてしかるべきであると考えます。

ただし、以下の発言も、問題視されたと、報道されています。

「沖縄の特殊なメディア構造をつくってしまったのは戦後保守の堕落だった。左翼勢力に完全に乗っ取られている」

この発言の「報道機関が、左翼勢力に乗っ取られている」という事態は、

 「起こりうる事態」

であり、上記のような「公権力をつかって言論を封じるべし」という趣旨の発言とは異なるものです。

万一、「左翼勢力に完全に乗っ取られている」という事態が

 「真実」

であったとするなら、それを公言することが禁止されるなら、それこそ、

 「言論弾圧」

と言われても仕方ないと言えることになります。

もちろん、特定の報道機関を、政治勢力そのものであると断定的に論ずる以上は、その

 「根拠」

を示すことが求められます。もしも、上記の発言の前後で「根拠」についての発言が不在であったのなら、その発言が不適切だとして非難されてしかるべきとなり得ますが、「根拠」さえ示されているなら、ならびに「左翼勢力」および「乗っ取る」という言葉の定義が論理的に示されているのなら、上記発言は問題とはならないはずです。というよりもむしろその発言は、公権力者側からの圧力ではなく、

 「メディア批判」

に分類されることになります。そしてそういうメディア批判は、非難されるよりもむしろ、

 「推奨」

されてもしかるべきだ、ということになります。

いずれにしても、現在公表されている情報だけでは最終的な結論を下すことはできませんが、

 「公権力者側からのメディアへの批判」と
 「公権力者側からのメディアへの圧力」

とは、紙一重の関係にあります。

そして、その両者を厳密に区別しながら、圧力でない形で徹底的に批判していくという姿勢は、メディアこそが強大な権力を握っている今日の実情においては、極めて重要であると考えます。

政治に関わる言論を吐く者は、政治家であれ言論人であれ、この一線を注意深く見据えながら、必要に応じて「メディア批判」を徹底的に進めるべきであると考えます。

さもなければ、第四の権力、あるいは、第一の権力とすら言われる今日のマスメディアの暴走を止めることはできなくなってしまうでしょう。

しかし、繰り返しますが、「公権力からの報道弾圧・言論弾圧」は絶対に避けねばならないのは、この自由主義社会の前提中の前提なのです(メディアに圧力をかけるとかつぶすという発言は、マジで、論外です)。

以上(かなりややこしくて恐縮ですがw)、ごくごく一般的な、言論人の常識的見解を解説差し上げました。


自民・長尾氏、自身の発言認める 「沖縄メディアは特殊」
2015年6月27日livedoor

 自民党若手国会議員らの会合で報道機関に圧力をかけて言論を封じようとする議論が出た問題で、出席していた自民党の長尾敬衆院議員(比例近畿)は27日、会合での発言の一部を自身のものと認めた。

 認めたのは「沖縄の特殊なメディア構造をつくってしまったのは戦後保守の堕落だった。左翼勢力に完全に乗っ取られている」との発言。

 大阪市内で地元市議らとの会合後、共同通信の取材に答えた。

 長尾氏は発言の趣旨について「反社会的な行動をする人がいる実態がある。報道すべきことを報道してほしいということだ」と説明した。
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