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【藤井聡】機能的財政論から見た日本経済

-藤井聡教授FBよりシェア-


昨今,失業率が低下している....と言われていますが,下記グラフからも明白案通り,長い目でみれば,まだまだ高い水準です(黒折れ線).

現在の失業率は,バブルが崩壊して失業率が上昇し,デフレに突入した90年代後半の水準にあります.

しかし,その現在は,90年代後半に比べてさらに雇用環境は悪化しています.なぜなら,「非正規雇用率」(下記グラフの赤色部)が,90年代後半に比べて現在は約3倍にまで達しています.しかも,非労働力人口(紫色部),すなわち,「無業で仕事を探していない人」の割合も1.5倍以上に増えています.

つまり,90年代後半と,失業率が同じであっても,非正規が増えて,働く気それ自身を無くしている大人達が増えている,という点で,就業環境は悪化しているのが,現代です.

一方,民主党時代から失業率は改善している,と言われています.

実際,黒折れ線(失業率),ならびに黄緑部(完全失業者)に着目すれば,失業率は確かに減ってきています.

しかし,「働く気が無い人」(紫)と「失業者」(黄緑)の合計値はほとんど変わっていません.つまり,「仕事が無い人」の数はほとんど変わっていない中,彼らの中の「仕事をやろう!」という失業者が減り,「働く気がない人」が増えてきているのが実情です.

さらに,そんな中で,民主党時代から今日にかけて着実に増えてきているのが「非正規雇用者」です.そして,一般的な就業者(青色部)は着実に減少しています.

これらはかえって,状況が悪化していると解釈することも可能です.

...

以上まとめると,民主党政権下から今日にかけて,

(0)確かに,定義上,「失業率」(働く気がある人における失業者の割合=青+赤+黄緑に占める黄緑の割合)は下がってきている.しかし,

(1)働いている人の数はあまり変わっていないが(赤+青),非正規(赤)が増えているし,

(2)働いていない人の数もあまり変わっていないが(紫+黄緑),働く気が無い人(紫)が増えている.

というのが,現状なわけです.

つまり,失業率が改善したからといって,諸手をあげて喜んでいい訳ではないのです.非正規の人たちや就業意欲を失った人たちも見据え,質的に,就業環境を評価していかなければ,状況を見誤ることになるでしょう.





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