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【藤井聡】河野太郎氏の国土強靭化発言は、「完全なる間違い」

藤井聡教授FBよりシェア

日本の未来を考える上で、この「小さな動き」は、「極めて重大な国益毀損」に繋がる重大なリスクでありますので、明確に論じておきたいと思います。

ここで河野氏が論じているのは、「完全なる間違い」です。

第一に、確かにここで河野氏が指摘している通り、二百兆円という数字は公式文書とはなっていませんが、河野氏はこの中で、「国土強靱化について騒いでいる」のが自民党の「一部」と名言されておられますが、これは完全なる事実誤認であります。そもそも強靭化の方針を主張しているのは、河野氏が言うような「自民党の一部」では断じてありません。まず、①今年のはじめに公表された、自民党の党としての方針である谷垣ドクトリンに含められ、②国土強靱かを協力に進めようとする基本法を党として提出しており、③それを踏まえて過日の総裁選で全候補者が国土強靱化の推進を謳い、④現安倍総裁も、強靭化を、デフレ脱却と防災の双方の意味を含めて協力に推進すべしと主張しています。つまり、谷垣総裁も安倍総裁も、強靭化を推進している以上、断じて「党の一部の人が騒いでいる」わけではないのです。これは巨大な事実誤認であります。

第二に、「老朽化対策の全てはできないような時代のなかで、強靭化など不可能」という趣旨の事をおっしゃっていますが、そもそも老朽化対策は強靭化対策の重要な一部として含まれています。河野氏は、強靭化を公共空間の中で公的に批判しているにも関わらず、その批判対象に関わる事実を理解していないことが、この発言から明らかになります。

第三に、「財源がないため、十分な老朽化対策すらできない」という趣旨の事をおっしゃっていますが、この発言は、河野氏が、完全に、今日の日本のマクロ経済的状況の基本を理解していない事を示しています。デフレの今、実態経済内に回る貨幣量(アクティブマネー)が圧倒的に不足しており、それを増やすことが公益の増進を期するはずの政府には求められているわけであり、そのためには、数十兆~百兆円程度の(金融緩和に支えられた)財政出動が「求められている」のであり、それを踏まえるなら、「財源がない」というこの河野氏の認識は、国益を大規模に毀損させる、政治家として許し難い暴挙とも言いうる事実誤認をされておられるといって差し支え有りません。

つまり、河野氏は、党員としての事実誤認に加えて、経済についての重大な事実誤認をされておられ、その結果、発言すればするほどに、国益を大幅に毀損させてしまう恐ろしい事態を招きうる状態におかれている人物であることが分かります。

無論、党として多様な議論を図りながら意見を集約していくという課程は民主政体下ででの政党のあり方として推奨されるべきものではあります。しかし、党として決定したものを「一部の人間だけが言っている」という事実誤認を公器の中で喧伝するのは、一般的な道議論として申し上げて、許し難い暴挙といっても過言ではありません。

おりしも、特定の勢力は、強靭化、ならびに、自由民主党そのものを批判をするための理由を「探索し」続けておられる疑義が極めて濃厚であるという状況を踏まえるなら、こういう党員がこういう発言をされる事それ自体が、強靭化の推進を大きく妨げ、国民が巨大地震とデフレによって殺め続けられることを強力に推進させる犯罪的行為なのだといって差し支えないでしょう。

いずれにしても、批判をするにも、批判をする上でのマナーというものがあることを河野氏は徹底的に理解する必要があるでしょう。

河野氏には、国民の生命と財産を守らねばならぬはずの国会議員として、適正な議論を展開されんことを心から祈念するとともに、それができぬというのなら、国民は、河野氏はそれをできぬ国会議員であったのだという事実を十二分に理解した上で、適切な対処を当該人物に対して施すことが必要となるといわざるを得ぬものと思われます。



河野太郎「国土強靱化は一部の自民党議員が言ってるだけ」



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