スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【藤井聡】国民に対する安定的な電力供給の確保

藤井聡教授FBよりシェア

原発や発送電分離について述べた「電力問題」についての記事です。多くの国民からものすごい反発があろうかと思いますが、ここで論じている認識を抜きにして、真っ当な電力供給を日本に実現することは絶対に不可能だと申し上げて差し支えないと思います。

ここでは改めて、政府に強くお願いしたい事を、記載いたします-------『電力会社を守る』のではなく『日本の電力を守る』という明確な目的を示して、国民に対する安定的な電力供給の確保を誓うべきだ。そうすれば、必然的に電力会社を守るという発想に行き着くはずだ。一日も早くそのような政権が誕生してほしい。




【エネルギーの選択】日本の針路は〈70〉

京都大学大学院工学研究科教授・藤井聡氏


◆国民的議論に疑問
 巨大災害などに備えた「国土強靱化」を提唱する論客として活躍する藤井聡・京都大学大学院工学研究科教授は、社会科学にも精通する立場から「電力たたき」が発生する世論の構造を「権威あるものをたたきたいという大衆のルサンチマン(怨恨)」と説明する。「国民的議論」によってエネルギー政策の方向性を決めた政府の意思決定プロセスにも疑問の矛先を向け、「原子力ゼロ」の代償として「経済的な大損害、エネルギー安全保障の低下という問題は確実に起こる」と指摘する。(聞き手=土井 啓史)

◆世論恐れず“電力”守れ
 ――東日本大震災以降、「電力たたき」とも呼べる風潮が広がった。
 「社会学的には、この現象は近代社会の到来以降、ごく一般的なものとして読み解くことができる。その根底には『ごう慢で退屈な』大衆の中にある、崇高な、権威あるものをたたきたいというルサンチマンがある。原型は18世紀のフランス革命だが、日本でもこの20~30年、こうした傾向が顕著になってきた。従来は『土建屋』『自民党議員』たたきがその典型だったが、福島事故を契機に電力会社もターゲットに加わった形だ。いずれも『日本を支えてきた人々』をあげつらうという点で本質は同じだ」

◆エネ政策を軽視
 ――政府の「革新的エネルギー・環境戦略」の策定には「国民的議論」が大きな判断材料となった。
 「本来、政治はルサンチマンに基づく世論の暴走を防ぐために編み出された人類の知恵なのだが、今やそのタガが外れ、民の欲望が爆発してしまっている。しかも時の政権は、民の言いなりになって国を動かしている。それが『2030年代の原子力ゼロ』となって結実してしまった。国家の命運に関わるエネルギー政策の決断は、国民的議論と分けて考えるのが普通だ。今回の政策決定が国民的議論に基づく体裁を取っていること自体、政府内でエネルギー政策に対する基本的認識が欠如していることの証左であり、国益の観点からも許しがたい」

 ――「原子力ゼロ」がもたらす負の影響は。
 「明確に言えるのは、原子力を代替する火力用燃料の購入増による経済被害の大きさやエネルギー安全保障上の危機、さらに保守の論陣から提起されていることだが、原子力技術を放棄することによって、日本の潜在的な核抑止力を閉ざしてしまうという懸念がある」
 「原子力ゼロとともに電力の完全自由化・発送電分離も進めようとしているが、その背景には『電力供給はさほど難しいものではない』という技術への過小評価があるのではないか。実際、電力会社に匹敵する技術力を持つ企業が国内に果たしてあるのか。技術力なくして自由化が目指す価格の引き下げなど不可能だ。それでも市場を開放するということになれば、日本の台所を外資に握られるという事態も想定しなければならない。そもそも電力会社は数学モデルを駆使したオペレーションズ・リサーチによってシステムを最適化しているのに、発送電分離をすればそれも難しくなって当然無駄も増える。日本の電力供給に関しては、市場原理よりも発送電一貫が有効なのは明白だ」

 ――原子力停止がこのまま続けば、多くの電力会社で値上げが避けられないとの見方もある。
 「無から有を生み出すことができない以上、値上げは必要だ。ただその際に『この会社にはこんな無駄がある』といって電気代にほとんど影響しないようなコストの削減を求めるのは的外れだ。むしろ現下の安定供給が電力会社の『持ち出し』によって支えられていることはもっと着目されてよい。本来は追加費用を返還してもらってもよいケースと考える」

◆徹底抗戦も必要
 ――政府が本来取るべき方策は。
 「まずは、『電力会社を守る』のではなく『日本の電力を守る』という明確な目的を示して、国民に対する安定的な電力供給の確保を誓うべきだ。そうすれば、必然的に電力会社を守るという発想に行き着くはずだ。一日も早くそのような政権が誕生してほしい。学識経験者にしても、世論の反発を恐れず徹底的に説明する姿勢が大切だ。日和見主義的に動く学者とは徹底して戦うことも求められる」

電気新聞 平成24年10月12日
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/index.php/b4/job/208

関連記事
(ご覧いただき、ありがとうございます!)
藤井聡教授イベント


講演「山陰新幹線の早期実現と北陸新幹線」
平成28年7月30日鳥取
 


関西ローカルの夕方の報道番組
夕方LIVEワンダー
(午後3時50分~午後7時)
毎週金曜日コメンテーターにて登壇予定 


藤井聡教授書籍
「プライマリー・バランス亡国論」
その7つの理由


「プライマリー・バランス亡国論」
三橋貴明氏の紹介文


発売日2016年5月

国土学
書評

発売日2015年10月

デモクラシーの毒
中野剛志書評

発売日2015年7月

モビリティをマネジメントする
参考



超インフラ論

発売日2015年04月

<凡庸>という悪魔
書評①
書評②
書評③

発売日2014年07月

築土構木の思想
参考動画


発売日2014年06月

グローバリズムが世界を滅ぼす

発売日2014年05月


政(まつりごと)の哲学
「はじめに」より

発売日2014年01月

大衆社会の処方箋
柴山桂太氏書評
参考動画
参考記事
参考記事

発売日2013年12月

巨大地震Xデー
あとがき


発売日2013年08月

新幹線とナショナリズム
参考記事
はじめに&目次

発売日2013年06月

強靭化の思想
強い国日本を目指して
正論インタビュー
参考記事
簡単な紹介
参考記事

発売日2013年06月

レジリエンス・ジャパン
日本強靭化構想

読者レビュー


発売日2013年06月

経済レジリエンス宣言
はしがき


維新・改革の正体
-日本をダメにした真犯人を捜せ-

中野剛志氏書評
参考記事


日本破滅論
~おわりに~


コンプライアンスが日本を潰す
新自由主義との攻防

“はじめに”と“おわりに”
読者からレビュー


プラグマティズムの作法
日本が救われる有効シナリオ
トークイベント動画
中野剛志氏推薦文


救国のレジリエンス
動画「救国のレジリエンスとは何か?」
富国強靭


列島強靭化論
佐伯啓思氏書評


公共事業が日本を救う
中野剛志氏書評
今こそ、公共事業で巨大地震に立ち向かうべし
著者が語る
山梨のトンネル崩落事故
デフレの今こそ大規模な公共事業を


正々堂々と
「公共事業の雇用創出効果」を論ぜよ 
~人のためにこそコンクリートを~

西部邁氏寄稿『藤井君の思慮ある勇気』



なぜ正直者は得をするのか
参考記事


文明の宿命

参考記事


土木計画学
参考記事


社会的ジレンマの処方箋


代表的日本人
内村鑑三著

藤井聡教授の愛読書

バック

こんにちは(*^^*)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。