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【藤井聡】「ふわっとした民意」に媚びることを最優先した醜悪な野合

藤井聡教授FBよりシェア

先週掲載された日刊ゲンダイの連載記事です。メディア上でもしばしば「野合」と言われている「維新の会」での橋下・石原両氏の合流についてまとめました(※ ちなみに、記事タイトルは毎回、ゲンダイの担当者さんがおつけいただいております 笑)。本稿のメインメッセージは....

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「そもそも選挙とはAKB総選挙の様な人気投票であっては断じてならないものだ.日本の国益に叶う候補者,政党とは何かという「一点」のみを見据え,「ふわっと」とは似ても似つかぬ「ずっしり」とした「民意」でもって,厳粛に政権を選ぶべき行為が国政選挙というものなのだ.この当たり前の一点を,一人でも多くの日本人が思い起こされんことを心から祈念したい.」

この一点、本当に、改めて祈念いたしたいと思います。



日本経済の「虚」と「実」~新聞報道に騙されるな!~(21)

国益増進のための経済政策よりも
「ふわっとした民意」に媚びることを最優先した醜悪な野合


京都大学大学院教授 藤井聡

 今日の日本の「最大の権力者」は,総理大臣でもなければ霞ヶ関でもなく,どこかにいる影の支配者でもドンでもなく『ふわっとした民意』に他ならない.

 この言葉は,日本維新の会の橋下氏による次のような(維新政治塾の塾生に対する)発言の中で口にしたものだ.
「頼れるのは声なき声『ふわっとした民意』だ.ものすごい応援になるが一瞬にして離れていく.この民意を得られないと統治機構は変えられない.」
 つまりこの『ふわっとした民意』の支持さえあれば,政治家はスーパーパワーを手に入れられるのであり,だからこそ『ふわっとした民意』の支持を取り付けることが必要なのだと橋下氏は主張しているのである.これはすなわち,最大の権力者たる『ふわっとした民意』に気に入られるために必死で「媚び」を売る事が,政治において何よりも大切なのだと言っているに等しい.

 もしもこの『ふわっとした民意』が国益を増進させるのなら,こうした態度は実に正当なものと言えよう.しかしそんな事は断じてあり得ない.
 そもそもそれは『ふわっとした』民意なのであり,そんな「ふわっとした」ものなぞに理性的な判断といったものが宿るはずがない.それは定義上,中身など何もない「イメージ」にしか過ぎないからである.
 そんな言葉を口にする橋下氏が,その「ふわっとした民意」を得るためにどうしても欲しかったのが石原慎太郎という「キャラ」であったに違いない.なぜなら石原氏は,橋下氏が持っていない「関東での人気」や「政治経験や年齢を重視する階層の中での人気」をたっぷりと持つ存在だからだ.

 無論それは石原氏とても同じだったのだろう.
 そうである以上,彼等が合流するための「大同」というものは,「ふわっとした人気を得る」というその一点なのであり,彼等がそのために捨て去った「小異」とは「国益増進のための政策方針」であったと解釈せざるを得ないだろう.

 だとするならこれほど国民をバカにした話はない.そもそも選挙とはAKB総選挙の様な人気投票であっては断じてならないものだ.日本の国益に叶う候補者,政党とは何かという「一点」のみを見据え,「ふわっと」とは似ても似つかぬ「ずっしり」とした「民意」でもって,厳粛に政権を選ぶべき行為が国政選挙というものなのだ.この当たり前の一点を,一人でも多くの日本人が思い起こされんことを心から祈念したい.

日刊ゲンダイ 2012年11月23日
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/index.php/b4/job/244


藤井聡教授FBよりシェア

橋下氏が政治において「最重要のもの」として位置づけておられるであろう,先にご紹介した「ふわっとした民意(空気)」でありますが,その実態をあからさまに指し示す,以下の様なエピソードを,当方の知人の「大阪在住」の研究者(Kさん)から頂きましたので,(ご本人の承諾を得て)ご紹介いたします.

以下のエピソードからは,

①「ふわっとした民意」(空気・イメージ)は,「無知」と結託して,誤った認識(誤認)を形成させる.つまり.....
 (橋下さんは何となくよさそうという
  「ふわっとした空気・イメージ」)
+(橋下氏の実際の実績についての「無知」)
=(橋下さんのお陰で大阪が良くなっている,
  という「誤認」)

②しかし,その「誤認」は「無知」に基づくものであるため,簡単な事実情報の提供だけで,スグに「矯正」され得る.

....という二点が暗示されています.

つまり,今日の国内最強の政治力を持つ「ふわっとした民意」の暴走を許容してしまっているのは,「無知」だということですね.ですから,(日本のオロチや,ギリシャのクラーケン,タルタロスの如くの (笑))巨大かつ凶暴な「ふわっとした民意」の暴走をくい止める最善の方法・ワクチンは

 「事実情報」

なわけですね(心理学ではこれによって意識や行動の変容を導こうとする手法は[読んでそのママでありますが 笑]「事実情報提供法」といいます).時間は限られていますが,日本を護るためには徹底的にこの「事実情報の提供」というワクチンを散布していくしかありませんね.

以上,ご紹介まで.

===(以下,知人からのメッセージの引用)===
今日,髪を切りに美容室に行っていた時,美容師の方と,どの政党に投じるか・・・という話をしていました.そこでのやりとりですが,これまた悲しい現実がありました....

(K)選挙,今度どこいれます?
(美容師さん)橋下さん,頑張っているので応援したいですね
(K)どんなところで,「頑張っている」と思いますの?
(美容師さん)最近,地下鉄乗っていて,駅の売店がファミマとかポプラに変わっていて,
 サービスがよくなった気がして.友達と話していたら,「あれ,橋下市長の成果」って言っていたし.
(K)うーん・・・他にどんな成果があったと思います?
(美容師さん)財政も大きく改善したんでしょ・・・?
(K)景気がよくなったって実感あります?
(美容師さん)全然無いです.むしろ悪くなった気がします
(K)景気が悪いってことは,市の税収って下がりっぱなしなんですよね.売店の民営化で改善するのに比べると,ケタが2つ,3つ,4つ違っていて,実は財政はボロボロが加速
していて・・・→以下,年度末の財政みせかけの話とか,税収の話とか・・・・
(美容師さん)えー,そうなんですか!?でもそうやって聞くと,お話の通りだと思います.

と,特に実害を受けていない層(コミュニティ破壊工作を受けたりしていない,行政に頼ることが少ない若手層)には,橋下市長は改革をしてくれると言っている&言っているトーンが信頼できそう
 →駅の売店が民営化して,成果を出している
  →だから,国政でもやってくれそう
   →なので,維新に入れる

といった,真のことを理解しないで,イメージ(ワンフレーズ)で入れてしまう危険か構図があると痛感しました.




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