スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【藤井聡】テックフォース(TEC-FORCE)の役割(災害対応のプロフェッショナルチーム)

藤井聡教授FBよりシェア


「テックフォース」という言葉をご存じでしょうか?

これは、政府機関である国土交通省が作っている全国組織で、災害が起こった時に、全国からその被災地に集結する、災害対応のプロフェッショナルチーム、です。

東北の自衛隊の方が以前おっしゃっていたのですが、中央政府から現場まで、災害現場で一貫したチームワークがとれるのは、我々自衛隊と、(テックフォースを持っている)国土交通省だけだ。。。。とのこと。

そのあたり、どれだけ理屈で説明してもなかなか伝わらないので、どうしたらいいか。。。。ということで、昨今、本研究室で進めている「物語描写アプローチ」なる方法で、テックフォースの役割を、学術論文にまとめました。

一部、論文から抜粋します。

少々長文ですが、以下の下りだけでも、是非、お目と惜しください。
 (※ 「 」内は、ヒアリングをさせて頂いた方のお言葉です)

=======
復旧活動,特に初期段階の復旧活動においては,迅速な行動が鍵になり,もしも判断を見誤る,あるいは作業が遅れたならば,その後の復旧活動や救援活動に大きな支障が出る可能性がある.そのような緊迫した状況下でも,道路班を含むTEC-FORCE隊員は「パッと見て,これならこういう風なんが一番ええやろって(復旧工法を)即決めていく」ことが出来ていたという.そして,TEC-FORCE隊員は「こういう調査するときは多分,そんなん(判断の迷い)はないでしょうね」と語る.・・・・(中略)・・・・このように,迅速且つ的確な判断は,「ベテランでないと無理ですね」と鈴木氏は言う.事実,鈴木氏を含む先遣隊29名においては,前述の通り「経験で行くともう10年15年ぐらい.班長さんなると25年も30年も経験」しているベテランばかりが派遣されていた.
 更に,ただのベテランではなく,普段の現場と災害の現場の両方を経験したベテランだからこそ,以上のような迅速かつ臨機応変なその場その場での判断が出来るのであり,整備局職員にはそれを出来るだけの能力があると鈴木氏は強く語る.「皆さん大なり小なり経験してますので,ある程度の年齢になると一定の経験は積まれると思いますよ.好き嫌いなしにやらされますので」と,地方整備局には,災害対策に対して経験豊富な方が数多くいる.なぜなら,国土交通省は,「県境をまたいで行くこともしょっちゅうですよ」との鈴木氏の言葉にあるように,全国各地で災害が発生した際,今回の東日本大震災の時と同様,TEC-FORCE隊員をその被災地へ派遣するからである.2004年に新潟県で発生した新潟県中越沖地震でも,四国地方整備局は,TEC-FORCE隊員を被災地である山古志村に派遣しており,2011年に三重県熊野市で発生した台風による豪雨災害においても,隊員を派遣している.今回も「技術系の職員はほとんど一巡するぐらい行ったんじゃないですか」と,四国地方整備局にいるTEC-FORCE隊員のほぼ全員が東北地方で復旧活動を行った.
しかも,全国の地方整備局では,技術系職員全員に,「目的のない写真やったら怒りますよ」と鈴木氏が言うように,写真撮影の方法1つから徹底的に叩き込む等,災害対策を意識した教育や訓練も普段から厳しく行われている.
 このように,全国各地で起きたあらゆる災害に対して活動を行い続けてきた経験や,日々の教育・訓練が蓄積された結果,地方整備局は「土木屋っていう専門職種の『技術集団』」となり,「そこがやっぱり市町村とは違うと思います」と鈴木氏は語る.だからこそ,「起きてることはすごいなと思うんやけど,ほなこれからどう調査するかと言ったらそれは抵抗はない」(鈴木氏談)と,冷静且つ迅速,的確に判断を下しながら,被災地で作業を進めていくことが可能となったたのである.
======

。。。。研究とは何も、数式を書いたり、統計分析をしたり、古い文献をまとめたり。。。するだけではありません。そうしたアプローチで明らかにされることもあるのでしょうが、こうした「物語」でしか明らかにできない事もあるのです。

。。。是非、こうした「事実」を、一人でも多くの国民に知って頂きたいと思います。



東日本大震災における
地方整備局の復旧活動についての
物語描写研究
~TEC-FORCEの役割~
(pdf)

関連記事
(ご覧いただき、ありがとうございます!)
藤井聡教授イベント


講演「山陰新幹線の早期実現と北陸新幹線」
平成28年7月30日鳥取
 


関西ローカルの夕方の報道番組
夕方LIVEワンダー
(午後3時50分~午後7時)
毎週金曜日コメンテーターにて登壇予定 


藤井聡教授書籍
「プライマリー・バランス亡国論」
その7つの理由


「プライマリー・バランス亡国論」
三橋貴明氏の紹介文


発売日2016年5月

国土学
書評

発売日2015年10月

デモクラシーの毒
中野剛志書評

発売日2015年7月

モビリティをマネジメントする
参考



超インフラ論

発売日2015年04月

<凡庸>という悪魔
書評①
書評②
書評③

発売日2014年07月

築土構木の思想
参考動画


発売日2014年06月

グローバリズムが世界を滅ぼす

発売日2014年05月


政(まつりごと)の哲学
「はじめに」より

発売日2014年01月

大衆社会の処方箋
柴山桂太氏書評
参考動画
参考記事
参考記事

発売日2013年12月

巨大地震Xデー
あとがき


発売日2013年08月

新幹線とナショナリズム
参考記事
はじめに&目次

発売日2013年06月

強靭化の思想
強い国日本を目指して
正論インタビュー
参考記事
簡単な紹介
参考記事

発売日2013年06月

レジリエンス・ジャパン
日本強靭化構想

読者レビュー


発売日2013年06月

経済レジリエンス宣言
はしがき


維新・改革の正体
-日本をダメにした真犯人を捜せ-

中野剛志氏書評
参考記事


日本破滅論
~おわりに~


コンプライアンスが日本を潰す
新自由主義との攻防

“はじめに”と“おわりに”
読者からレビュー


プラグマティズムの作法
日本が救われる有効シナリオ
トークイベント動画
中野剛志氏推薦文


救国のレジリエンス
動画「救国のレジリエンスとは何か?」
富国強靭


列島強靭化論
佐伯啓思氏書評


公共事業が日本を救う
中野剛志氏書評
今こそ、公共事業で巨大地震に立ち向かうべし
著者が語る
山梨のトンネル崩落事故
デフレの今こそ大規模な公共事業を


正々堂々と
「公共事業の雇用創出効果」を論ぜよ 
~人のためにこそコンクリートを~

西部邁氏寄稿『藤井君の思慮ある勇気』



なぜ正直者は得をするのか
参考記事


文明の宿命

参考記事


土木計画学
参考記事


社会的ジレンマの処方箋


代表的日本人
内村鑑三著

藤井聡教授の愛読書

バック

こんにちは(*^^*)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。