【藤井聡】 『強靭化の思想』(保守政治研究会)

藤井聡教授FBよりシェア

五月三十日に、自民党本部の保守政治研究会にて、お話さしあげました。
(当日の様子はこちら

この研究会は、脇先生、西田先生がとりまとめられ、西部邁先生が顧問をされる形で立ち上げられた研究会ですが、今回は、当方から、

  『強靭化の思想』

と題したお話をいたしました。

「強靭化」の背後に何があるのか。。。。というお話で、当時参加された白石先生のブログから引用しますと、

「これまでは、強靭化といえば、防災、減災、だけをイメージしていたのですが、この日の、講演は、私には感動的でした。
「強靭さ(レジリエンス)」とは、(1)致命傷回避、(2)被害最小化、(3)迅速回復であって、
生命体を想定した時の、たくましさ/適応力/問題解決力/生命力
生命とは「問題解決」の絶えざる過程であるということなのです。
これまでの日本の脆弱化は、問題解決力の極度の低下が原因であり
その根底にあるのは「自主独立」の精神の放棄(=戦後レジーム)でるということなのです。
そして、自主独立とは「理」を持つということ
つまり、強靭化とは、まさにその精神を増強してゆくことである、ということが理解できました。
ですから、「危機意識」からはじまるのでしょう。
危機感をもち、そのことで独立の意識を増進させてゆかねばならないのですね!!」
(こちら)

という事をお話いたしました。

もう少し詳しくは、下記のレジメを、
さらに詳しくは、今月末に育鵬社さんから出版する同名の図書『強靭化の思想』をご参照ください(笑)。

以上、ご紹介まで!

=========
「強靭化」の思想  京都大学 藤井聡

①「強靭さ(レジリエンス resilience)」
   (①致命傷回避、②被害最小化、③迅速回復)
   = 生命体を想定した時の、たくましさ/適応力/問題解決力/生命力
   (※ 生命とは「問題解決」の絶えざる過程である)

②「失われた20年」は、日本の脆弱化
    =問題解決力(例:危機管理力)の極度の低下が原因
  → マクロ経済不全(デフレ)
  → 食料・エネルギー自主調達不全
  → 法制度整備・改善不全
  → 過剰な対外コンプライアンス(自律神経失調)
  → 復興不全、防災不全
  → 地方都市活動不全・都市景観不全 ・・・
     要するに、日本は、あらゆる問題解決が不能となる「老衰状態」にある。

③この「老衰」の根底にあるのは、「自主独立」の精神の放棄(=戦後レジーム)
    「自主独立」= 「理あるものとは交わり、理なきものは打ち払う」事
     そのための条件
      1)「理」を持つ
      2)「理の有無」だけで攘夷/外交の判断を為す
         = 攘夷/外交の判断において、
            自他の物理的武力水準を考慮の外に置く
       3)上記2)を貫くために、武を怠らない
   → 「国」というものは、あくまでも精神的存在であり、
    その精神的存在の活力は「コンプライアンス=服従」状況では衰退し
                      「独立」状況で、増進する。

④リアルな「危機意識」からはじまる「強靭化」
  ・アニメ『進撃の巨人』(累計1200万部発行) 主題歌(紅蓮の弓矢)より
           「家畜の安寧、虚偽の繁栄、死せる餓狼の自由を!」
     ※「家畜の安寧」=仮に「今」それがあったとしても、
                一瞬先に屠られる危機を常に持つ、
                虚偽のものに他ならない
      ※ 家畜 = 従属 
            = 一切の危機感無く、全く情報を集めず、
                何も対応しない
        餓狼 = 独立 
           = 危機感を持ち、耳を研ぎ澄まし、
             常に迅速対応にready
      ※(精神のあり方の)家畜から餓狼への転換、
                  これこそが「強靭化の思想」の本質!

今、政府は、「巨大地震」を、リアルに、全省庁・全都道府県、主要経済団体。。。。に「イメージ」してもらい、それに基づいて、「強靭化の当面の方針」の検討を進めている。これは、「はじめの第一歩」になり得るのではないか。
                                                以上



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