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【藤井聡】日本の根幹

-藤井聡教授FBよりシェア-

今年の初詣に、伊勢参りを致しました。十年ぶりくらいでしたが、いつお参りしても、ホントにすがすがしい気持ちになりますね。

そんな事も含めて今朝、メルマガを配信致しました。



【藤井聡】日本の根幹

あけましておめでとうございます!

2014年がはじまりしたですね。この年の初め、読者の皆様方もいろいろなところに初詣にお出かけになったものと思いますが、当方も今年は、毎年お参りする京都の神社に加えて、お伊勢さんにも(もう10年ぶりくらいに)お参りいたしました。

伊勢神宮の伝統や文化、歴史については、改めて当方から論じたてる様な事はできませんが、一参拝者として様々に感じ入る事がございましたので、感想めいたもので恐縮ですが、二三、お話いたしたいと思います。

何よりもまず(!)、この平成の御代にて、かの五十鈴川の「外側」(内宮は五十鈴川の向こう側にございます)に暮らしている私たちからしてみると、「神も仏もあるものか。。。」と絶望的な気分に浸ってしまう瞬間に直面することが日々ありますが、お伊勢さんにお参りすると、

「おお!ここにおられる!!」

と素直に感じざるを得ないですね。

昨年暮れに、フランスのエマニュエルトッド氏との討論会の折、当方から、如何に今の日本の国柄が失われつつあるのか。。。。という事を申し上げた時、トッド氏は笑いながら「いやいや、私から見れば、日本はまだ全然、何も失われていないですよ」とおっしゃいました。

当方からは、(人類学者はやっぱ、言うことの時間軸が長いなぁ。。。。。等と感心しながら 笑)「いやいや、確かに半分の水が満たされたコップは、半分水が入っているとも言えますが、半分空だとも言えるわけです。当方が申し上げているのは、かつて水が満たされていたコップの水が徐々に干上がり、半分も空になってしまった、ということなんです」と申し上げたのですが。。。。重ねて逆に言うと、まだまだ水は残されている、というトッド氏の指摘は文字通り、真実です。

そんな日本の国柄の根幹とは、こういうものなのだと改めて感じさせるには、あまりにも余りある威厳をお伊勢さんがお持ちであることは、改めて指摘するまでもないですから、あえてここで申し上げるのは、本当は畏れ多いことなのですが、行ってみると「こりゃスゴイ」と思うのは、嘘偽り無いホントの事でもあります。

ってことで、今日はスペシャルなお正月気分で、水が涸れている所について論ずるのをちょっとお休みして、「コップに残されている水」について少しお話してみたいと思います。

まず、何がスゴイかというと、参拝者の量がスゴイ!

我々日本人からしてみると、初詣で伊勢神宮が混雑するなんてのは当たり前のことではありますが、それこそ、トッド氏的人類学的視点から考えて、これはもう、イスラム人がメッカに巡礼に大量に行くのをみて我々が「ものすごい宗教の力だなぁ。。。」と感じますが、そんな巡礼とこの初詣の賑わいはほとんど同じじゃぁないかと解釈できるものと思います。

で、これは宗教の力を意味している訳でもありますが、実は、「日本の経済力」を意味しているものでもあります。

そもそも、お伊勢さんへは日本中の人々がお参りに来ています。その交通費や宿泊費だけでも巨大な内需ですし、そのお土産や食事等を通しての波及効果は言うに及ばず、周辺のパルケエスパーニャやら水族館やらでの観光消費額の増進にも大きく貢献しています。
#かくいう我が家も随分と内需拡大に貢献させて頂きました(笑)。

例えば、内宮の前にあるおはらい町やおかげ横町には、江戸期からの様々な老舗が今ものこされていますが、こうした宗教に裏打ちされた「需要」があるからこそ、その需要に引っ張られるようにして、地域経済の生産力もその質も高まり、そして維持され続けているわけです。

そして経済力というのは一面に於いて「生産力」を意味しますが、もう一面に於いて「需要力」を言いますから、日本の経済力、ひいてはその国力の源泉は、こうした巨大な巡礼をいとも簡単に、何気に成し遂げてしまうところにある、と言えるでしょう。

で、それは神宮の外側のお話ですが、内側の凄さたるやもう、もはや言葉では言い尽くすことは叶いません。

何がスゴイって、建物は神宮で植林した裏のお山から切り出した木を使っていますし、塩も米も神宮でお作りになっています。今風に言えば、「循環型社会」を、徹底的に進めた空間を作られているわけで、しかも、その技術は、千年以上に渡ってただひたすらに伝承されたものを活用しておいでなわけです。

月並みな言い方ですが、どこまで人類の文明が発展しても、結局は、衣食住の全ての恩恵は自然の「循環」から享受し続ける以外には無い訳です。

でも、そもそも文化や文明というものは、そういった自然の「循環」から恵を頂戴するための「技」としての意味以上のものは何も無いはずです。もしもあったとすれば、それは必ず、循環を乱し、災いをもたらさざるを得ないでしょう。。。。。

(#そして、少々抽象的なお話で恐縮ですが、そんな循環に身を委ねるために行う精神的営みこそが、「考える」ということであって、その循環から外れてしまうことを「思考停止」と呼ぶのではないか。。。。ということも感じました。このあたりについては、こちらをご参照ください。) 

・・・なんてことを、参拝の帰りに「せんぐう館」 http://www.sengukan.jp/ に立ち寄った折りに感じた次第です。

しかも!

それを感じたのは、哲学やら思想やらならをこねくり回している当方だけなのではなく、一般の人達も、素直に心と体で感じて帰って行っているようなのです。

「あぁ。。。。やっぱりきちんと毎朝火を起こして、ご飯炊いて、それにありがとうって言って。。。そういうのが一番大切なんやなぁ。。。」

そんなことを口にしている参拝者がおられましたが、「まさにその通り!」であります。

特に説教するでもなく、ただ、神宮の中で粛々と千年以上の長きにわたって行われ続けている事を「知る」だけで、いわばそういう宗教的精神を直感出来てしまうところが、このお伊勢さんのスゴイ所だなぁ。。。。としみじみと感じた次第です。

。。。。が。。。。

こんな晴れ晴れとした浮かれ気分を感ずると同時に、やはり、筆者にはどうしても、「涸れたコップの半分側」の議論も頭をもたげます。

。。。。こういう、営みを次の千年、それどころか、次の百年、20年後においても引き継いでいく事ができる保障は、実は、どこにも存在していない。。。というのが、厳然たる事実です。だからこれを20年後、100年後、千年後においても継続することを心から祈念するとするなら、そして、そのために今我々になすべき事があるとするなら、そして、他の人々がそんな事にほとんど誰も気付いていないとするなら。。。。気付いた者だけでも、それをしない訳には行かないですよね。。。。

。。。そんなちょっとセンチメンタルな気持ちも感じながら、お伊勢さんを後にしましたが。。。。そんな事を思わしめるのも、このお伊勢さんの一つの力とも言えるのだと思います。

。。。

では!

今年がどんな年になるのかは、我々の気持ち一つでどうにでもなる、と言う前提で(!)、皆さん、思い思いの思いを滾らせながら、明るく、楽しく、激しく、日々ジャストミートして参りましょうぉイヤォッ!!

では、今年も、よろしく御願い致します!

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