【藤井聡】大衆社会の処方箋

-藤井聡教授FBよりシェア-

世の中の問題のほとんど全ては、次の様な人々が存在するから生じているものです。

「四六時中、部屋の中に引きこもって、外に全然でないし、外で生きていくことなんて全然できる力なんてなくて、ご飯やお菓子などをずっとお母さんに運んできてもらってるくせに、俺は何でもできるとうぬぼれていて、やたらとお母さんに暴言はいたり暴力をふるったりする、どうしようもない『甘やかされたお坊ちゃん』」

スペインの哲学者、オルテガが指摘するこういう人々こそ、「大衆」というもので、こういう「大衆」の問題を放置する限り、私たちの社会が真っ当なものになることは、絶対にあり得ません。

そんな「大衆」について、この10年程進めてきた研究の成果を、今朝メルマガでご紹介さしあげました。

ご関心の方は是非、ご参照ください。



【藤井聡】大衆社会の処方箋

どう考えても「規制緩和」をやり続けていては、
経済は疲弊するし、実際にそうなっている。

にもかかわらず、規制緩和をやめようとはしないし、
規制緩和をやめるべきだという人を、アホだバカだ、
どこそこの回し者だと誹謗中傷する。

どう考えても「グローバル化」を極限まで進めれば、
経済は疲弊し、社会は崩壊する。
そして、実際にそうなりつつある。

にも関わらず、グローバル化をやめようとはしないし、

グローバル化に反対する人を、アホだバカだ、

どこそこの回し者だと誹謗中傷する。

どう考えても「強靭化」の取り組みをしなくては、
地震や台風が来たときにたくさんの人命が失われ、経済は大打撃をうけるし、
実際にそうなっていえる。

にも関わらず、強靭化をやめろと言い続けるし、
強靭化を進めようとする人を、アホだバカだ、
どこそこの回し者だと誹謗中傷する。

。。。。。

もう世の中こんな事ばかりで、
もういい加減、こんな世の中イヤになるし、
真っ当な事を口にするのもあほらしくなってきます。

だから勝手に好き勝手に規制緩和をやり続けて、
勝手にグローバル化をやり続けて、
勝手に強靭化をやめ続ければいい、
。。。。なんていう、少々捨て鉢な気分にもなってきてしまいそうになりますが。。。

でも、仮にそういう気分に一瞬陥ったとしても、だからといって、「真っ当な事」を口にしようとする努力をやめる様なことは。。。。。ないと思います。

なぜかというと。。。。結局、筆者は、世の中「そんなものだ」、という事を、おおよそ分かってしまっているからです(苦笑)。

で、「そんなもの」って言うのは一体何かというと、ホセ・オルテガという20世紀初頭の哲学者の言葉を借りるなら、それは、

「大衆」

と呼ばれるものです。

一般に「大衆」というと、たくさんの人々、という程度の意味に捉えられがちですが、オルテガが言う「大衆」というのは、

「真実や、善や、美、そんなものには、何の興味も示さなくて、それがあるということにすら気がつかない、だけどそのくせ、『俺は万能だ!!俺は凄いんだ!!』と思っている人々」

のことです。

つまり、「自己閉塞的」でこの宇宙や自然の営みに何の関心も無いし、この宇宙や自然の営みのなかで生きていく能力なんてこれっぽっちも無いくせに、やたらと「傲慢性」が高いヤロウども、です。

いわば、

「四六時中、部屋の中に引きこもって、外に全然でないし、外で生きていくことなんて全然できる力なんてなくて、ご飯やお菓子などをずっとお母さんに運んできてもらってるくせに、俺は何でもできるとうぬぼれていて、やたらとお母さんに暴言はいたり暴力をふるったりする、どうしようもない『甘やかされたお坊ちゃん』(by オルテガ!)」

それこそが、「大衆」という存在なわけです。

。。。。で、この世の中、おおよそが、そんな甘やかされたお坊ちゃんだらけなんですよ、というのが、オルテガの主張だったわけで、どうやら、そのオルテガの主張は、現代の日本にもあてはまっちゃってるんだろぉなぁ。。。。と考えられえるわけです。

で、そんな当方の感覚が、果たしてホントに正しいんだろうか?。。。なんていう素朴な疑問に答えるために、この十年くらい、細々と、いろいろな実証研究を大学で進めてきたのですが。。。。

その研究の結論から言いますと、どう考えても、我が国はきれいさっぱり「大衆化しています!」ということが分かっちゃってしまった訳であります(!)。

で、こりゃ、どうしよぉもねぇわぁ。。。。ということで、あの手この手で、こういう日本産の大衆人の皆さんの、

  「心的傾向」を分析したり(笑、
「生態」を調査したり(笑、
「心理的反応」を実験したり(笑、
。。。。等の研究を細々と重ねてきたのですが、そうした「診断結果」を踏まえて、この度、

「大衆社会の処方箋」



を、共同研究者の羽鳥先生と二人でとりまとめました!
#ちなみに、サブタイトルは、「実学としての社会哲学」であります。

この処方箋さえ処方すれば、瞬く間に大衆人が立派な人間に生まれ変わる!。。。。なんてことは残念ながら無いのですが(それは末期に陥った不治の病を治す薬はない、というのと同じですね 苦笑)、大衆化という「宿痾」(逃れ得ぬ病)と、現代人はどうやって付き合っていくべきなのか。。。。ということを、研究成果として得られた「診断結果」に基づいてとりまとめた次第です。

本書は、当方としては久々に出版する「研究書」で、しかも、大学院の授業で使う「教科書」としてまとめたものですが、一般の方にもお読み頂くことを十二分に念頭に置きつつまとめていますので、日本国民の皆様に、幅広くお読み頂くことを期待しています!

このどうしようも無いニッポンの中で、どうにかこうにか、少なくとも自分だけは「ゾンビ」にならないように生きていこう。。。と、半ば絶望的なお気持ちでお考えの皆様にこそ、是非ともお勧めしたい一冊です。

。。。。ということで、身の回りのゾンビ=大衆人達に日々辟易しておられる皆様方、是非、この『大衆社会の処方箋』を一度、お試しください(笑)!

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