【藤井聡】『大衆社会の処方箋』

-藤井聡教授FBよりシェア-


今回出版しました『大衆社会の処方箋』は、佐伯啓思先生と共同企画いたしました、

  「叢書:新文明学」
   Japanese Philosophies of Japanese Civilization

というシリーズの、第一巻目、として出版したものです。

この「叢書・新文明学」は、現在、どうしようもなく硬直化、卑俗化してしまった日本のアカデミズム界に新しい潮流を起こし、それを通して、実業界、政界に新しい風を吹き込みたい。。。。という思いで刊行されるものです。

この叢書ではこれから、先崎先生、浜崎先生、柴山先生、施先生、富岡先生、中島先生等々。。。。からのご出版企画があり、現在、出版に向けて営為ご執筆・ご検討中であります。

下記メルマガでは、その理念を改めて解説してございます。是非ご一読の上、本叢書「新文明学」のシリーズ、ご支援賜れますと幸いです!




【藤井聡】新文明学:New Philosophies of Japanese Civilization

先週は、社会哲学者オルテガの大衆社会論をベースとして、「自己閉塞的で傲慢」な大衆人の皆さんが、どういう心理構造を持ち、行動原理を持っているのか、そして、その社会的問題/弊害を最小化するための処方箋とはどんなものなのか….等々をとりまとめた、

「大衆社会の処方箋」
~実学としての社会哲学~



についてお話いたしましたが、実は、この処方箋、当方と同じ大学で教授をされている、佐伯啓思先生と共同で企画致しました、

叢書『新文明学』
~New Philosophies of Japanese Civilization~
(from 北樹出版)

の第一巻として、出版したものであります。

この『新文明学』というのは、

「今日、西欧近代に始まる近代文明は、グローバリズム、技術主義、大衆民主主義などを伴って世界化している。」

という時代背景の下、我々現代人の「生を救いだし、精神の平衡を保つ」ことを目指した様々な知的挑戦をとりまとめた書籍をシリーズで発行していく叢書であります。

さらに詳しく本叢書の趣旨を申し述べますと。。。。下記となっております。。。。ので、是非とも一度、お目通し願えますと幸いです!

====================
叢書 新文明学~New Philosophies of Japanese Civilization~
『刊行にあたって』
佐伯啓思 京都大学教授
藤井 聡 京都大学教授
今日ほど「思想」が力を失ってしまった時代はない。と同時に、今日ほど「思想の力」が必要とされている時代もない。
「思想」とは、時代を生きるための実践の指針であり、現実を見据えるための座標軸である。また「思想」に関わるとは、できるだけ物事を深く根源的に考えることであり、出来事を総合的に解釈すると同時に、その生の実践に身を浸すことである。そのような「思想」が今日見えなくなってしまっている。
「大きな物語」やイデオロギーの終焉が唱えられて以来、社会や人間についての言説は、一方で著しく専門化して権威主義的となり、他方では不必要に論争的で乱暴な物言いへと傾斜してゆく。それが「思想」を見失わせると同時に,実践の卑俗化と生の俗悪化を導いている。
現代ほどニヒリズムに浸食された時代はない。と同時に、現代ほどその克服が求められている時代もない。
ニヒリズムとは価値の崩壊であり、生の衰弱である。ゆえにニヒリズムとの戦いにおいては、「思想の復権」は不可欠である。そしてそのためには、われわれの生きているこの社会を、総合的に、価値的に、つまり「思想的」に把握する試みがなければならない。その試みをわれわれは「新文明学」と呼んでおきたい。
今日、西欧近代に始まる近代文明は、グローバリズム、技術主義、大衆民主主義などを伴って世界化している。この途方もない、そして次々を押し寄せてくる巨大なうねりのなかで、生を救いだし、精神の平衡を保つためには、この時代を力強く把握するための骨太な知的営みこそが求められるであろう。叢書「新文明学」は、そのための試行であり挑戦なのである。

対象分野:
社会哲学(社会科学・社会思想・社会心理学・社会学・プラグマティズム)
政治哲学(政治思想史・京都学派・歴史哲学)
経済学(経済思想・ソシオエコノミクス・経済学史・公共経済学)
宗教学(政治神学)
文明論(日本思想史・比較文化論・文藝批評・小林秀雄・福田恆存)
法哲学(国際法学・自然法論)
民俗学(柳田國男・宮本常一)    等
====================

つまり、極度に「ニヒリズム=虚無主義」が深化し、(メディアからネット、さらには、政界から学界に至るまでのあらゆる領域に於いて!)徹底的に卑俗化、俗悪化してしてしまったこの現代社会の中で、「生の実践」と表裏を為す「思想」の復権を果たさんとする「知的営み」として刊行したい…..と考えましたのが、今回の「叢書:新文明学」なわけであります。

この叢書では今後、今回の当方と羽鳥先生の共著「大衆社会の処方箋」を皮切りとして、富岡幸一郎先生、中島岳志先生、黒宮一太先生、先崎彰容先生、浜崎洋介先生そして、本メルマガ執筆陣からも(!)、施光恒先生や柴山桂太先生らの数々の出版が、営為検討されているところであります。(*執筆予定者は今後変更することもあります!)

ところで・・・・

当方といたしましては、この叢書は、いくつかの意味で、極めて新しいタイプの、(僭越ながら当方としては「画期的(!)」な)叢書になるものと。。。。考えています。

第一に、現代社会のニヒリズムの深化、大衆化の大きな進展の中で、我が国のあらゆる学術領域が悪しき権威主義に憑依され、窒息状態に陥っています。そんな現在のアカデミズム界の流行廃りを巡る潮流と一線を画しつつ(そして、現代の大きな時代のうねりの中で歴史的な知的巨人達が残した数々の古典と大いに共振しつつ)社会科学/社会哲学における真っ当な「学問」を分野横断的に取り戻す事を企図する、という大きな特徴を持っています。

第二に、そうした新しい学問の潮流を、着実に次代を担う若者に引き継いでいく事を企図して、本叢書の各書籍は基本的に、大学または大学院の授業の「教科書」として活用していくことを前提としています(例えば、「大衆社会の処方箋」は、当方の大学の大学院の「人間行動学」のテキストとして、本年四月から用いる事を予定しています)。

第三に、大学、大学院の学生達に教え授ける「真っ当」な社会科学、社会哲学上の諸学問は、必ずや一般の読者層にも了解可能なものとなるはずであり、したがって、本叢書の各書籍は、大学・大学院の講義で活用するのみならず、広く一般の読者層に届けることを企図して刊行するものとなっています(そのため、本書の体裁は、しばしば教科書として活用されている大きなサイズ、かつ、高い文字密度、という体裁を取る事を避け、あくまでも「一般書」の体裁を取る格好にいたしております)。

この叢書が、日本の学術界はもとより、日本の政界、財界を含めた日本社会全体に、新しい風を、幾ばくかなりとも吹き込むようなものとなりますことを…...共同企画者の佐伯先生、本企画を支えて頂いている北樹出版の花田さん、そして、第二弾、第三弾をご企画いただいている執筆陣の皆様方と共に、心から、祈念したいと思います。

。。。。ということで、これから、「叢書・新文明学」、どうぞ末永く、よろしく御願い致します!


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